牛ヌメ革の構造・・・

珍しく少しかたいお話を。

1枚革で買うとちょいちょいこういう箇所があるんですが、これぞ「牛革の構造」です!

表面のツルツルしたのが普段表に使う銀面。これは乳頭層、いわゆるコラーゲンです。

そして、タワシのように繊維が絡まってるのが床面。網状層といわれるエラスチン。

筋肉と結合する皮下組織の事を、普段我々は「革」と呼びます。

見てわかるように牛革はツルツル面とタワシみたいなゴワゴワ面の2層構造なんですよ。

ですから、近年アルコール消毒をしたら革に飛散してそのままシミになったっていう事案がよくありますが、それは表面から繊維が絡まる網状層が吸収するからです。

それをある程度防ごうと思うと、やはりオイルを塗ってあげて、油分が網状層に染みれば脂分がある程度水けを防いでくれるという訳です。

何でもそうですけど、メンテ大切ですっ!