任天堂・小丸札

中国地方で遊ばれていた札・小丸/こまる

この札は任天堂製の貴重な小丸札です♪

私の生まれ育った山口県も中国地方ではありますが、少なくとも私の住む山口市・湯田温泉では見た事の無いデザインで、色々調べてみると主に瀬戸内辺りで使われていたようです。

このデザインは室町時代末にポルトガルから伝わったカード(カルタ)のデザイン、棍棒・刀剣・金貨・聖杯の4種類の紋標(スート)のうち金貨だけの1スートが発展してこの様なデザインになりました。

「ヨシ」という遊び方があったらしいんですが今となっては謎です。。。

ただ、デザインこそ違えど関西で絶大な人気があった株札と小丸は数字の1~10を表す札なので、私の想像ですが昭和の終わり頃には株札の代わりに「おいちょ株」を小丸でやっていたケースもあったのではないでしょか?

小丸札だけでなく、こういった地方札は幕末から昭和の終わりごろまで無数に生産され、任天堂以外にも星の数ほど製造業者さんがありましたが、明治時代に制定された骨牌税、昭和の前期からの大手の大量生産化など様々な要因が重なりその多くは廃業されました。

まだ知られていないような地方札が今でも多数存在するんですよ!

そういった札文化を解き明かしていきたいもんです。。。はい。。。