東日本大震災から13年・・・

早いと言っていいものかどうか、3月11日は東日本大震災発生から13年目になりますね。

本州最西端の山口に住む私にとっても無関係ではない忘れられない出来事です。

当時の事を少しお話しさせてください。

13年前はフェイスブック(以下FB)全盛期で、「FBで世界中・日本中の人と交流ができるんだ!」と、私は自身が製作した革製品をUPしたり意見を求めたりしてネット販売を視野に入れ出した時期で、アナログな私が新しい世界に踏み出した時でもありました。

当時、東北の方でネット販売もされていたNさんという彫金作家さんとFBを通じて知り合い、個人的なメッセージ上で色々お話しさせて頂いていたんですが、震災後に全く連絡が取れず、ご自身が運営されるホームページも震災後にネット上から消えました。

大変すばらしい技術を持っておられた方だけに今はお元気なのだろうかと今でも思い出します。。。

そしても一人、私にとって忘れられないKさん。

サザンロックの旗手「レイナードスキナード」のメンバー・ゲイリー・ロッシントンと大変懇意にされている方で、私はFBを通じて仲良くして頂き、「BANさん、オリジナルメンバーがオーストラリアでライブがあるんです。途中日本にも少し寄るみたいですから、その時、ギターストラップをプレゼントしたいので作って頂けませんか?今度、京都でお会いして打合せしましょう」と製作のご依頼を頂いたんですが、それから少ししてKさんは亡くなられました。

今思えばFBの投稿はいつも病院食をUPされてましたし、日に日にお顔が変わっていくようでしたので、震災時の原発の被ばく被害にあわれたのかと思います。

いつも口を真一文字に結んだ写真でゲイリーに「なぜいつも怒ってるんだ?」と言われ「武士だから笑わない」と答えると「笑おうぜ!今度会った時は2人で好きなチーズバーガー食いながら笑顔で写真撮ろう!」と言われたこと。

若い頃、ハートのライブが日本であった時にどうしても会いたくて楽屋に忍び込んだらメンバーは不在で、ただ机の上にバラの花が瓶にさして飾ってあったのが凄く印象的だったとか、色んなお話を聞かせて頂きました。

亡くなられた後、ゲイリーのHPにはKさんがバイクに乗ってキリッと口を真一文字に結んだ写真が掲載され「親愛なる友よ永遠に」というようなコメントがしてあったと記憶してます。

ゲイリーも去年他界しましたし、私にとっては忘れられない思い出の一つです。

震災は突然に大切なものを奪ってしまうんですね。

当時、お世話になった方々、そして、被害にあわれた方々に謹んで哀悼の意を表します。