大石天狗堂 越後花・・・

大石天狗堂・越後花。

越後花は現在復刻版が発売されていますが、これは80年代に製作された貴重な当時の物。

新潟周辺で使用された越後花は江戸時代の武蔵野の図柄を銀彩で彩った豪華で美しい札で、私たちの知る花札の図柄とはかなり違いがあります。

(現在の花札の図柄は明治時代に確立したと言われます)

例えば11月光札は柳に蛙・小野道風ではなく、歌舞伎・仮名手本忠臣蔵に登場する悪役・斧定九郎が番傘をさして嵐の中を行くデザイン。

賭博取り締まりへの言い訳として教育上良しとされた百人一首などの歌かるたに偽装するため、一部のカス札には古歌が書かれてます。

恐らくバレバレだったとは思うんですけど(笑)古歌が書かれている事で取り締まる側も犯罪性が無ければ「紛らわしい!今後気を付けるように!」という注意だけで済ませたのではないでしょうか?(笑)

昭和後期に製作された地方札は機械印刷の上から職人さんがスタンプのような道具で銀彩を施す手法で製作されていて、古歌の上に銀彩がのっているので塗り潰されたような感じになっていて(笑)職人の手仕事が感じられます。

様々な地方札が存在しますが、越後花は全ての札が美しい札なんですよ♪