明治時代の煙草カード(花札)

明治時代、煙草の販促物として煙草に封入されていたタバコカード。

これ130年近く前の貴重な代物です。。。

日本かるた文化館によれば、まだ煙草の製造販売が専売制になる前、販売促進として歴史人物や七福神など様々なカードが製作され、村井兄弟商會は特にこれに熱心で様々なものを発行したそうです。

村井兄弟商會の創業者・村井吉兵衛と任天堂の創業者・山内房次郎は同郷で知己の仲。明治三十年代(1897~1906)の前半期、共同出資してアメリカのニューヨーク市でカード制作業を営み、その後、閉鎖した印刷会社の中古カルタ印刷機械一式を購入、輸入し京都に「東洋印刷」という欧米の印刷業の技術を持つ会社を立ち上げたそうです。

このカードはまさにその当時のカード。

そして、もう一枚は東京の「木村商店」という煙草会社が恐らく同時期に製作したと思われるタバコカード。

恵比須様に花札「紅葉に青丹」が描かれています。

当時、木村商店もトランプや花札の他にも様々なシリーズがあったようで、多分、鳥シリーズだったと思うんですが「トビ」も入手しました♪

いずれも花札、そして明治時代の印刷技術の歴史が垣間見える貴重なカードといえます。