山城屋の対米輸出品包紙・・・

明治時代の山城屋の包紙。

日本かるた文化館のHPを拝読させて頂くと、私たちの知る西洋トランプの販売が公認されたのが明治十八年(1885)

銀座で上方屋がいち早く花札などのカルタ販売をはじめたのが明治十九年(1886)

日本のアメリカ移民政策が盛んだったのが明治二十年代(1887~96)、三十年代(1897~1906)

今回入手したのは、まさにアメリカ移民政策が盛んだった明治二十年代~三十年代の包み紙です。

この山城屋というメーカーさんは不思議と花札(若しくは地方札)そのものよりも、こういった印刷物のみが世に出る事が多く、当時、積極的にアメリカに自社ブランドを広めようとしていたのが窺い知れます。

にしても対応が早いですよね。

それまでは違法とされた花札販売も明治十九年に解禁され、翌年から少なくとも十年の間に各メーカーが次々に海外へ販路を拡大して、任天堂などはアメリカの印刷会社の印刷機を購入して自社印刷と輸入まで始めてます。

今のように情報がいち早く手に入る時代ではないはずですが、どのメーカーももの凄いスピードで動いてます。

この包み紙はそういった時代の貴重な資料です♪