松井天狗堂・手摺り鳳凰・・・

この度、私の師匠でもあるコレクターの方に譲って頂いた大変貴重な松井天狗堂の花札・手摺り鳳凰。

鳳凰は松井天狗堂さんの1級品とされる一品。。。

金地/黒裏で素材も鳥の子/奉書紙(両方ともに大変上質な和紙の1種)という大変高級な花札で、これは昭和51年に江戸の技術を復活された松井重夫さんの手仕事によるもの。

松井天狗堂は京都で1906年(明治39年)に創業、2010年(平成22年)に三代目・松井重夫さんが廃業されるまで104年続いたかるた製造販売の老舗です。

実際に手にしてみて思うのは、まったく採算度外視でお作りになったんだな~ということ。

これだけ上質な素材を惜しみなく使って手間暇かけて一人でお作りになっていたのを考えると、利益よりもまずご自身の職人としての技術、どうすれば上手く出来るかの探求など、そちらの方を優先されていたような気がします。

いやいや・・・これは完全に日本の伝統技術で作られた美術工芸品です・・・

今回、師匠のご厚意で長い時を経て松井天狗堂の初代か二代目の手掛けた八八と三代目松井重夫さんの手掛けた花札、というより作品が揃う事となりました。

この場をお借りして、本当にありがとうございました。。。感謝です。。。