長向寺さんにて・・・

訳あって午前中は再び阿東へ行ってました。

用事が思ったよりも早く終わったので、以前から行きたかった「長向寺」さんに寄ってみました。

こちら長向寺さんの本堂にある障子鴨居は「萩の乱」の際、官軍が撃ち込んだ弾丸の痕がそのまま残ってるんですよー!

萩の乱というのは、明治維新後の新・明治政府に対する不満を持った士族のクーデターで、首謀者は維新十傑の1人に数えられる前原一誠です。

しかし、このクーデターは政府軍に即時鎮圧され、首謀者・前原一誠は萩で処刑、43歳の生涯を閉じています。

ご住職の奥様にお話を伺ったんですが、前原一誠率いる反乱軍がこの辺りに陣を置き、長向寺さんで食事の炊き出しをしていたそうです。

戦の際、お寺さんは即席の砦になったり兵士の休息所になったりしますから、長向寺さんもそういった役目を負わされた訳ですねー。

マニアックなお話しになるんですけど、当時、政府軍が使っていた銃って、多分イギリス製のエンフィールド銃っていう銃と思うんですよ。

私は勝手に「1800年代の銃ならそんなに威力はないだろう」と勝手に想像していましたが、とんでもない!

長向寺さんに残る障子鴨居を真下から見てみたんですけど、見事に弾が貫通してるんですよ!

かなり殺傷力が高かったという事を知りました・・・

とても貴重な痕跡の残るお寺さんでした♪