革専門用語「コバ」とは

革専門用語「コバ」とは
よく革関係の本や雑誌に「コバ」という言葉が使われていると思います。

この「コバ」というのは、革の切断面・切り口の事を指す言葉で、切断面が木の切れ端に見える事から「木端・コバ」という言うようになりました。

このコバの処理というのも非常に重要で、恐らく作り手の技量や拘りが最も出る場所の一つです。

コバは通常、ヤスリなどで削り整えた後に毛羽立ちを抑える薬品を塗り磨きをかけます。

この作業によって滑らかな手触りとツヤが出ます。

一枚革などで仕立てるベルトなどは、こういった処理をわざとせず、切りっ放しでワイルドに仕立てる場合もありますが、財布のように何枚も重ねて縫い合わせているものは、コバに何らかの処理を施さなければ強度に問題が生じます。

そして、このコバの処理方法は決まった方法は特になく、作り手がそれぞれに工夫を凝らして削り、磨きをかけます。

コバの出来栄えはハンドメイドレザーの良し悪しを見極める一つの目安になる場所でもあります。

『画像・手前はコバ処理後・奥はコバ処理前です』