義父の形見。

亡くなった妻の父、私の義父は腕の良い大工で、彼女の実家の空き家掃除に行くと、よく近隣の方々から、

「シバちゃんは仕事が熱かったからねぇ~」と言われます。

熱かったとはこの辺りの言葉で「熱心・凄かった」というような意味で、私にとっては生前、恥ずかしがり屋で無口だった義父の人柄が偲ばれる嬉しい言葉です。

(酒飲むとよく喋ってはいたんですが・笑)

そんな義父から形見としてもらった道具の一つがこの鞘入りの小刀。

見つけた時は錆々で使えるかどうか怪しい感じだったんですが(笑)研ぎに研いでやっと使えるようにしました。

正直、革の方で使う出番はあまりなく、鉛筆削ったりロープ状のものを切ったりする時に使う程度なんですが、これを見ると義父を思い出すんですよ。

というか、昔の人はとにかくナイフや刃物を扱うのが上手かったですね~。。。

竹とんぼ作ったり、山仕事でお弁当食べる時の箸なんてその辺りの枝削って即席で作ったりとにかく器用でした。

考えてみると私が子供の頃はまだ幕末生まれの人とか明治生まれっていう人は結構おられましたから、物のない時代で全て自分で作るっていう世代の方は本当に凄かったですし、今でも80代くらいのお元気な方たちは知恵といい技術といい凄いです(汗)

私もそうありたいと思うんですが、まだまだですね。。。(恥)