任天堂・目札

四国地方のみで使用された札「目札」

一部北海道でも使用されたそうですが、恐らくこれは四国から入植された方が使われたと推測します。

特徴は何といっても数字の1~4を表す図案に「金銭不要」と書いてあること。

この札がどう使われたのかは不明ですが、四国での賭博熱が高かったのは事実の様です(笑)

戦国時代、四国の覇者・長宗我部元親は自身の治めた土地に「博奕カルタによる諸勝負を止めるよう言い渡す」と禁令を出しています。

これが発令された1597年はまだ豊臣秀吉が権勢をふるった時代。

この頃、既に四国地方ではかるた・かるた賭博が盛んだった訳ですから、四国の札遊びに対する熱が窺えます(笑)

あとこの目札よ~く見ると数字の10を表す札のデザインが「馬」なんですよ。

下にピッピっと赤い縦線が4本あるのが足で上の方は振り向いた馬の顔。

中国地方で主に使われた小丸札と同じ金貨のデザインが発展したものであっても、目札はまた独自の進化を遂げています。