松井天狗堂・株札・・・

大変貴重な松井天狗堂の株札。

松井天狗堂の三代目・松井重夫さんは昭和25年(1950年)以降途絶えていた江戸の手摺りの技術を復活させた職人さんで、平成28年(2016年)松井重夫さんが85歳で亡くなられた事で、日本唯一の手摺り花札製造の技術が途絶えたともいわれます。

この株札はその松井重夫さんが手掛けた株札。

図柄は印刷ですが、裁断や裏張りなどは松井さんの手仕事です。

大量生産品とは違ってずしっと重みがあって札を使った時の音もパシッ!と良い音が出るんですよ♪

関西ではこの株札はかなりポピュラーで、実際、湯田温泉という温泉街に生まれ育った私は子供の頃に大人がおいちょ株で遊んでる光景をよく目にしました。

当時は私も子供でしたからよく分かっていませんでしたが、大人になってルールを知ると「あっ!どうりで盛り上がるはずだわ」と納得(笑)

この画像では貫札を使って再現しましたが、私の記憶だと大人たちは煙草とか爪楊枝を使ってやってたような気がします。。。

80年代の昭和期、テレビゲームなどデジタルな時代に突入する前は、各家庭、若しくは旅館ホテルの一室でこうやって遊ばれたもんです(笑)