八八道具・・・

出来うる限り当時の雰囲気を復元した八八道具です♪

約100年の時を経て、人の手から手へと渡り私の元へ来てくれました・・・

八八道具とは平たく言えば花札を遊ぶ時に使う道具です。

明治期から昭和初期までは各メーカーから様々なデザイン・種類が作られましたが、残念ながら今では忘れられつつある遊びです。

漆塗の箱・革張りのトランク・和綴じの本に似せた箱・桐箱など色々な種類があるんですが、これは手提げ箱タイプの八八道具。

碁石・碁石籠・貫札・菓子札・だるま・軍配・みずてん札など魅力的な道具が沢山あるんですが、この手提げ箱は若干の使用違いと色のバリエーションに違いがあるものの、全てがキッチリ収まるように設計されている秀逸なデザインで、私が最も愛する形なんです♪

遊ぶための道具とはいえ私的にはこれは立派な美術工芸品です。

あと日本人らしさというか、どこか可笑し味があるんですよ。

例えば「だるま」もゲームで負け越して借金で手も足も出ないの意味なんですが、だるま自体は縁起物ですし、目が飛び出す意匠がこらしてあるのも負け越しを表す滑稽な表情であると共に「芽が出る/ここから挽回できる」というような意味合いがあるみたいです(笑)

「菓子札」は金銭のやり取りもお菓子にする事でどこかふんわりしたやり取りにしてますし、1勝負ごとに勝利した人が碁石を置く「番個板」も最終的に一番負けた人にあげる救済措置です(笑)

こういった道具箱はお茶屋さん・遊郭・裕福な家の応接間など、大人の社交場で使われました。

私は湯田温泉という温泉場に生まれ育った人間です。

まだテレビゲームの無い時代には花札や株札で遊ぶ大人たちを目にしたもんですし、私が生まれる前は温泉旅館や置屋で遊ばれたんだと思います。

あまり語られる事のない歴史ですが、そういう歴史の中にこういった魅力的な道具がまだまだあるんだと思います。