革の手縫いとは・・・

私たち革の作り手にとっては当たり前でも、皆さんにとっては「あまりピンとこない」という事が多々あると思うんですが、その中でもよく「へぇ~!そうなんだ!」と驚かれるのが「革の手縫い」です。

「手縫い」という言葉を聞くと、ほとんどの方が洋裁の「なみ縫い」を想像されます。

しかし、革の手縫いというのは実は全く別物なんです。

革の手縫いは針を2本使って、あらかじめ縫う場所に合わせて切った糸の両端に針を付けて、革の縫い穴1つに対して表と裏の両方から針を入れて交差させていくという作業なので、洋裁とは手法が全く異なるんです。

また、洋裁のミシン縫いのように下糸に上から針で打ち込んだ糸を絡めるのとも違っていて、革の手縫いは「縫う」というよりも、どちらかというと「縛る」とか「綴じる」に近い作業だと個人的には思ってます。

これが革の手縫いが丈夫と言われる理由の一つで、仮に1カ所糸が切れてしまったとしても、縫い穴1つ1つが「縛ってある、若しくは綴じてある」ような状態なので、切れた場所から糸がスルスルと抜けて行く事がありません。

そこから更に作り手は縫う道具や縫い方に工夫を凝らしたり、糸の種類や太さに気を配りといったオリジナルな部分を落とし込んでいきます。

ですから、同じ素材を使った革製品でもそれぞれに全く違う表情がありますよね♪

そういった「手縫いの表情の違い」を見るのもまた面白いと思いますよ♪

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