湯田の人情・・・

5年前、妻が始めたこんにゃくと枇杷の葉の温湿布。

温めたコンニャクをタオルに巻いて枇杷の葉と一緒に患部に当てるという治療法で、この温湿布は内臓の毒素を吸い出し抗ガン性を高め、血液の循環を良くしてくれます。

特に体調が悪くない時などは何も変化はありませんが、体調が悪い時は枇杷の葉の表面が黒く変色するんですよ。

これは内臓の毒素を吸い出してくれた証拠。

このコンニャクと枇杷の葉温湿布をほぼほぼ毎日やるんですが、1回に2枚枇杷の葉を使うので大量に枇杷の葉がいるんです。

しかも3年以上経った肉厚で緑の濃い葉が薬効が高いとされますから、どんな葉でもいい訳ではありません。

私一人では枇杷の葉を集めるのにも限界があり、ご近所さんに相談したらいつの間にか誰が置いてくれるか分かりませんが玄関にまとめてぶら下がってたり、湯田の生き字引で最後の湯田芸者さんだった「おせんさん」が持って来てくれたりと、ご近所さんが助けてくれるようになりました。

ありがたい事で。。。

この土地に昔から住む人は誰もがそうですが、割と助け合いの精神が息づいていてるんです。

例えばお隣さんが「ごめ~ん、ちょっと来て~」と言われれば行って助けたり、あと80代の一人暮らしの人なんかも世話をしてくれる40~50代くらいのご近所さんが必ずいて、「お金預けるけえ灯油買って来とってよ」とか言って買い物頼んだり、他の場所はよく分かりませんが、この湯田という街はまだそういう横のつながりが強い街です。

古くから住む人は良い意味で厚かましい、遠慮がない(笑)

それがまたこの町の情緒だと私は思うんですが(笑)

ここは温泉街ですから、私が子供の頃なんて夕方になれば着物姿の女の人が行き交い、ストリップのお姉さんが出勤し、ヤ❍ザの人とか観光の酔っ払いとか混とんと入り交ざるような街でしたから、そん中で暮らしてきた人たちはある意味利口でしたたか、物怖じしない人が多いんですよ。

今は新しいアパートが建ち、お洒落なお店も増えて人も街も変わったように見えますが、その根となる部分にはこういう古くからの習慣、街の人情みたいなのがまだまだ息づいています。