任天堂・入り吉

和歌山・三重・オーストラリアで使用された入り吉(いりのきち)

関西でよく使われた「株札」に女王・騎馬・王がデフォルメされた絵札3種と鬼札1枚が加わった札で、オーストラリアで使用されたのは、アコヤガイ(真珠貝)を採取するために明治期より紀伊半島南部から日本人が大量に移住したからだそうです。

その影響もあってオーストラリア先住民のアボリジニにも伝播したとウィキペディアに説明がありました。

明治時代~大正時代にかけて日本人とアボリジニが一緒になって株札に興じていた光景を思い浮かべると、何やらほほえましいようなおかしいような(笑)

今でこそ廃れてしまったこういった札物ですが、娯楽の少なかった時代、特にハワイやオーストラリアなど移民として日本を離れて暮らす人々にとっては身近に日本を感じる遊びであり慰安でもありました。

大きさも手のひらに収まるサイズですから荷物としても邪魔にならないんですよ。

非常に優れた道具と私は思います。