義父に捧げる・・・

腕時計ベルト製作の集大成として製作したワニ革の腕時計ベルトです。

正確にはミシシッピアリゲーター子ワニの肚(はら)と脇腹。

ワニ革の肚にある四角いウロコは竹の節に見える事から「竹符/たけふ」脇腹の丸いウロコは「丸符/まるふ」と言われ、今回製作したベルトは文字盤側の竹符が先端に行くにつれ丸符になるよう、ワニ革の魅力全てをこのベルトに詰め込みました。

ちなみに文字盤は義父の形見です。

義父は大変腕の良い大工で、普段は恥ずかしがり屋で無口、酒が入るとよく喋るお調子もので(笑)

ただ、阿東に行くとご近所さんが口を揃えて言うのは「仕事はねつかったねぇ」と仰います。

「ねつかった」とはこの土地の方言でストイックだったとか熱心だったという意味です。

私はそんな人間臭い義父が好きでしたし、会話は少なかったものの大変可愛がられました。

今回、大変貴重で上質なアリゲーターが手に入りましたので、扱う素材は違えど同じ物作りに生きる人間として義父を思い製作致しました。

気に入ってくれてると思います♪