謎の篠原製・手摺り花札・・・

今年のGWは好きな花札の鑑賞とメンテ三昧という事で(笑)

今回、奇跡の出会いで手元に来てくれた八八道具。

収められた花札2組のうち黒札の方は「篠原製」!?

パッと見た時は絵のデザイン(版木)が一緒なので、てっきり赤札と同じ松井天狗堂の手摺りと思ったんですが。

これは私では分からない!!!

という事で、いつも色々教えて頂く師匠に連絡。

すると!

「篠原という製造業者は今まで聞いた事がありません。松井と同じ地域に店を構えていたか、松井から花札の供給を受けていたか、同じ道具箱に入っていたという事は松井と篠原は密接な関係だったのかも知れません。大珍品です!」

とのお答えを頂きました♪

昔は京都の旧任天堂本社周辺は多くのカルタ屋さんが建ち並んでいました。

松井天狗堂もその中の1軒で、周辺の製造業者は店が近い事も手伝ってか、自社で作るだけでなく他のメーカーに外注して製造してもらう事も多々あったそうです。

今回、新たに発見された「篠原」というメーカーも、ひょっとしたら松井天狗堂の近くにお店があったのかも知れませんね。

いやいや・・・花札は言うても遊ぶ道具であり紙製品ですから、災害や戦争、長い時間の中で遊ばれて紛失・破損。

様々なリスクがある中でよく1枚も欠けずに今まで残ってくれました・・・

私の大切な宝物です♪

(この場をお借りして、長州堂さん、心から感謝です♪ずっと大切に致します♪)